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二藤建人+宮本智之「 なるがままではいられない 」

二藤建人+宮本智之「 なるがままではいられない 」


私と二藤の2人展『なるがままではいられない』に2人で制作を行った映像作品を展示します。この作品群は「回転の軸を曲げる」というテーマに挑戦しているものです。身体表現から出発した私たち2人が、画面に出ることで、2人でモニターを確認し、意見を交わす中で制作しました。二藤はこれまでの作品で、娘の体重を水に変換し、手にとることのできる愛を表現するとともに、視覚の中にある死と対峙してきました。私は目に見えるものに定規をあて、かつて定規があてられていたことを表現するように、作品の持つ距離を追求します。22:00画廊2Fの2つの部屋を使ったインスタレーションを 計画しています。2人の作家の自由に移動するフットワークを鑑賞者やあらゆるジャンルの作家に体験してもらえればと思います。

(宮本智之)






二藤建人+宮本智之「 なるがままではいられない 」

日時10月24日 (土) ~11月23日 (月)

休廊日火・水曜日

開廊時間15:00 - 22:00( 月曜のみ18:30 - 22:00 )
※都合により、10月30日、11月12日、13日は18:30 - 22:00になります。

企画宮本智之

会場22:00画廊

住所東京都小平市小川町1-776-18  googleマップで見る







<イベント情報>


10月25日(日)15:00―|入場料:¥1,000(1ドリンク付)
パフォーマンス『一望することができない』ギャラリートーク

開催風景:
二藤建人+宮本智之「 なるがままではいられない 」
二藤建人+宮本智之「 なるがままではいられない 」
二藤建人+宮本智之「 なるがままではいられない 」
二藤建人+宮本智之「 なるがままではいられない 」
二藤建人+宮本智之「 なるがままではいられない 」

撮影者:武藤要

二藤建人+宮本智之「 なるがままではいられない 」

https://youtu.be/DhI8lxBljh0






11月8日(日)17:00―|入場料:¥1,000(1ドリンク付)
パフォーマンス、作品解説

二藤建人の代表作のひとつであり、作家曰く〈ライフワーク〉でもあるパフォーマンス『Zoukin Man』を22:00画廊にて開催!!
二藤建人と宮本智之が巨大Zoukin Man Suitsに身を包み、22:00画廊を拭きまくります!!



11月14日(土)19:00―|入場料:¥1,000(1ドリンク付)
ゲストトーク 二藤建人×宮本智之×高橋明大『鑑賞者(高橋さん)の悩みを聞きます』

遺伝学を研究されていた高橋明大さんをおまねきし、トークイベントを開催いたします。高橋さんに、作品をご覧になった感想含め、美術を見る時の疑問含め、遺伝子に関する悩み含め、高橋さんのお話しやお悩みをお聞きして、いっしょに考えさせて頂きます。二藤作品と宮本作品と遺伝学の意外な関係とは!?

高橋明大|会社員(農業関係)。山形県出身、1987年生まれ。埼玉大学理学部卒業。総合研究大学院大学遺伝学専攻5年一貫制博士課程中退。研究テーマは「ゲノムの安定性を維持するタンパク質の機能解析」。 大学院在学中、福島市の芸術祭にて広報を担当。現在、種苗メーカーにて種子の販売業務に従事する。




本展を企画された宮本智之さんの制作メモを会期中、お配りしています。

感覚の境界~二藤宮本共同制作編~

世田谷区を歩いていて、気になる場所を見つけた時、共同制作の映像作品『回転の軸を曲げる』の計画を考え始めた。スタートは、2人で手を振り回す映像を撮るということだけをメールで二藤に伝え、見つけた場所に向かった。手を振り回すという動作の中で、胴体が軸化してくることとその動作の中で、軸を曲げるということを考えた。二藤には回転の軸を意識して手を振ることを伝え、後は自由であるが、二藤自身これがどういう作品であるかを考えながら、答えの出ないまま、制作を進めていくこととなった。画面の中に2人の体を前と後に配置し、空間をはっきりと見せた後で、2人の手の傾きによって、空間が消滅する瞬間を作りたいと思った。手の傾きなどの指示は、映像の撮影中に声を掛け合うこととなり、映像を見る鑑賞者には聴こえないものとなった。結果的に2人で手を振り回すとリズミカルなものに見えてしまうのだが、空間の消滅と歪みにまで持っていければと思っていた。実際に制作をともにしていた二藤は、この映像には納得がいっていないということで、手を振り回す映像作品はお蔵入りする可能性が浮上してしまった。制作は旗を振る映像に移っていくことになり、制作の中で二藤を納得させるような舵取りを、その都度行うことになった。このような舵取りをする制作の状態とは、普段一人で制作を行う時もあることなのではないだろうか。そのことを私は、二藤の映像作品と自身の制作から想像してみようと思う。二藤が変装をして登場する作品『Universal mountain』は二藤の全身を写すカットや電車に乗っているシーンからスタートする。やがて山を登る二藤の足元を写し、鑑賞者に違和感を与え始める。この違和感は、二藤に寄り添うようなレンズが、二藤を観察しているようでもあり、一緒に旅をしているようでもあり、レンズが映像を見る鑑賞者を誘導しているようでもあるからである。二藤の変装によって、鑑賞者はまず画面に引きつけられることと、変装が映像全体を貫いていることで、二藤が鑑賞者を牽引しているかのようにも見えてくる。二藤個人の映像では、レンズを何人称としても捉えられることができる。共同制作の映像の場合は、2人がレンズとなり、一人称の映像のなかで2人の作家がコミュニケーションしているように思えてくる。それは作品に疑問を持ちながら相手の指示に従うことや出品を拒否することも可能であり、作家2人で行うコミュニケーションは、撮影中には自分の手の振りに集中しなければならないというようなディスコミュニケーションも含まれていた。そして、そのことを私の制作から言おうとすると、切り出した形に対して想像するということかと思う。切り出すというのは、ドローイングを描くということを回避することだと思っており、切り出すための線は太くはっきりとした線となり、切り出した形をどう捉えるかイメージしていくことができる。何人称の映像であるかを想像することは、裸になる二藤に自己を投影することは可能かというような想像でもあり、切り出した形のイメージを持続させる中で、作品を変化させていくこと、板材の使用や旗を扱うことで、作品の射程のようなものが伸びているのかもしれない。

(宮本智之)



<作家略歴>


二藤 建人 NITO kento

1986年 埼玉県生まれ
2010年 武蔵野美術大学彫刻学科卒業
2012年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了

/個展/

2015年「私の愛は私の重さである」florist_gallery N / 愛知
2014年「傘の内側に降る雨|Rain falls on the inside of Umbrella」 Antenna Media / 京都
2013年「山頂の谷底に触れる」 florist_gallery N / 愛知
2012年「全身を以て認めざるを得ない」GALLERY TERRA TOKYO / 東京
2012年「不測に向かって放り込む」トーキョーワンダーサイト本郷 / 東京
2012年「standpoint / かつての真上」florist_gallery N / 愛知
2010年「洗い流せるものじゃない!」florist_gallery N / 愛知

/グループ展/

2015年 「アートプログラム青梅」 サクラファクトリー / 東京
2014年 「egØ -「主体」を問い直す-」 Punto / 京都
2013年 「Do it yourself, Brain massage —可塑的な身体と術— 」 東京藝術大学 / 東京 (台湾・日本芸術文化交流事業)
2013年 「FLUXUS FORECAST」The National Art Studio, Goyang / ゴヤン、韓国
2013年 トーキョーストーリー第一章「今、此処」トーキョーワンダーサイト本郷 / 東京
2012年 「青梅ゆかりの名宝展」 国立奥多摩美術館 / 東京
2011年 「トーキョーワンダーウォール2011公募」[審査員長賞] 東京都現代美術館 / 東京
2011年 「第14回 岡本太郎現代芸術賞展」[入選] 川崎市岡本太郎美術館 / 川崎
2011年 「走って流して山ができた」 梅乃湯 / 東京

/レジデンス/

2013年 The National Art Studio, Goyang  (トーキョーワンダーサイト二国間交流プログラム)/ ゴヤン、韓国
2012年 トーキョーワンダーサイト青山:クリエイター・イン・レジデンス(国内クリエイター制作交流プログラム) / 東京

HP→http://www7b.biglobe.ne.jp/~nitoken/nito_kento.net/nito_kento.net.html





宮本 智之 MIYAMOTO tomoyuki

1986年 静岡県生まれ
2009年 武蔵野美術大学彫刻学科卒業
2011年 武蔵野美術大学大学院美術専攻彫刻コース修了

/個展/

2015年 「アトリエと公園」SAKuRA gallery
2014年 「コロコロ」SAKuRA gallery
2014年 「Drum」Cafe&Bar Roof
2012年 「うつぶせ」Remasta.
2010年 「マークマンズ」gallery countach kiyosumi
2009年 「運動と洞穴ーー宮本智之」time & style gallery

/グループ展/

2014年 「面白い技術」清閑亭(小田原)
2013年 「Ongoing X'mas2013」Art center ongoing
2013年 「うずのみ芸術祭」山中湖ぷらら交流プラザ 山梨
2011年 「The color of futureーたぐりよせるまなざし」TURNER gallery
2011年 「Sunset Boulevardiers」上村ハウス
2010年 「countach caravan」Ten gallery
2010年 「水面に登る」武蔵野美術大学彫刻学科選抜展 Gallery FAL
2010年 「ドリブルAve.」Art center ongoing
2009年 「アートプログラム青梅」青梅市街
2009年 「Stikky sloppy lumppy」TURNER gallery
2007年 「小平アートサイト」小平中央公園

HP→http://www.tomoyukimiyamoto.com/